【自力で歯並びを治す】矯正せずに歯並びを良くする方法とその問題点

78H

歯列矯正には数々の負担がつきものです。

手間と時間がかかる、痛そう、見た目が気になる、そして何より費用の問題がある……。

このようなハードルの高さゆえ、世の中にはクリニックで歯列矯正せずに自力で歯並びを良くしたいと考えている人も少なくないようです。
インターネットには、自分で歯並びを治す方法なる情報も存在します。

しかし歯列矯正は医療行為です。
治療するにあたっては、レントゲン撮影をして歯型を採り、ミリ単位で噛み合わせを整えますので、素人が気軽に行えるものではありません。

また昨今では、小中学生でもスマホを所有しネットへ気軽にアクセスできる環境にあるので、歯並びにコンプレックスがある子供が、このような情報を鵜呑みにしてしまう危険性もあります。

そこで今回は、自力で歯並びを治す方法とその問題点について投稿します。

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自力で歯並びを治すことはできるのか!?

自力で歯並びを治すことができるのかを考えるにあたっては、まず、歯が動くメカニズムを理解しなければなりません。

歯は歯槽骨という骨に生えていますが、歯に圧力をかけると歯周組織の細胞が活性化し、骨を溶かす破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞が骨を吸収・新形成します。
歯列矯正は矯正装置で継続的に歯に力を加えることで骨吸収・骨形成を繰り返し、治療のゴールへ近づけていく作業です。

そして、この骨吸収・骨形成を促す際にかける力は、弱い方が良いとされています。
なぜなら、強い力をかけると歯周組織の毛細血管が潰れて壊死してしまい、歯が動きにくくなってしまうからです。
かつては最適な矯正力を歯に加えることがなかなか難しかったそうですが、近年の矯正装置は効率よく最適な矯正力がかかるようデザインされています。 

骨吸収・形成のメカニズムを利用して歯を動かすには、18時間は歯に力をかけ続ける必要があります。
ワイヤー矯正においては24時間負荷がかかりますし、マウスピース矯正でも18時間は着用するよう指示されます。

理屈の上では歯に力をかけ続けさえすれば歯を動かすことは可能です。

しかし現実的に考えて、自分で18時間も押し続けることなどできるでしょうか。
それも最適な力と方向へ。

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上述した最適な矯正力というものは、舌で歯を押すようなかなり軽い力です。
指で歯を押し続けたりするのは、強い力が歯周組織にかかることになるので危険です。
また、クリニックではレントゲンと歯型を採取し、精密検査をして最適な噛み合わせを計算するので、単純に歯を動かしているわけではありません。

噛み合わせが悪いと、顎関節症や体調不良へとつながる可能性もあります。

歯を動かすには、最適な矯正力と噛み合わせという点がポイントになり、結論としては自力で歯並びを治すことは不可能です。

自力で歯並びを良くすることはできなくても、歯並びを悪くしない習慣を身につけることは可能 

自力で歯並びを治すことはできなくても、舌の癖や口呼吸の習慣がある人は、それを改善することで歯並びが悪化することを防ぐことはできます。

また、日々のプラークコントロールと定期検診で歯を綺麗に保つことは、将来的に歯列矯正する際にも意味があります。

虫歯や歯周病で歯の保存状態が良くないと、いざ矯正しようとしても十分な結果が得られなかったりするからです。

舌癖で歯並びが悪くなる

本来舌のあるべき位置は、上顎の前歯の後ろ1cmほどのタンスポットと呼ばれるところにあります。

しかし、舌が前歯の裏に当たっていたり、下顎側にあったり、前歯の間からはみ出ていたりすると、舌が歯を押して歯並びを悪化させることがあります。

このような舌癖があると、歯列矯正をしても後戻りしてしまうこともあるので、正しい舌の位置を覚える必要があります。

口呼吸で歯並びが悪くなる

人は本来鼻で呼吸するようにできています。

口で呼吸する人は常に口が開いているため、口の周りの筋肉が緩み、口の外側からの圧力がかかりません。

その結果、前歯には舌側からの力ばかりがかかり、歯並びが悪くなってしまいます。

また口呼吸は、口腔内が乾燥するため虫歯や歯周病になりやすかったり、風邪をひきやすくなったりと、歯並び以外にも悪影響があるので治す必要があります。

毎日のプラークコントロールと半年に1度は定期検診を

成人矯正においては、歯や歯茎の状態によっては歯列矯正をしても治療に限界がある場合もあります。

虫歯や歯周病を防ぐため、正しいブラッシングとデンタルフロスでプラークコントロールを身につけること、そして半年に1回は定期検診に行くことは、歯列矯正のためだけでなく長期的に歯を残し人生の質を向上させる上でも大切です。

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